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メグスリノキについて
メグスリノキ(目薬の木)とは? 
 

「メグスリノキ」は、カエデ科の落葉樹です。日本にだけ自生する珍しい植物で、秋には鮮やかに紅葉します。青森、秋田の両県を除く本州全域と四国、それと宮崎、鹿児島、沖縄を除く九州に分布しています。標高700メートル前後の山中に多くみられ、イチョウなどと同じく雌雄異株(オスの木とメスの木がある)です。大きいものは高さが10メートルにも生育するといいます。
 

3つの小枝に分かれた葉の表裏と葉柄(葉と茎がつながる部分)に細かい毛が密生し、秋には美しく紅葉します。
 

樹皮は、灰色がかった中に少し黒っぽい色が混ざっています。この樹皮に有効成分のロドデンドロールが含まれており、煎じて飲んだときの苦味は、このロドデンドロールによるものです。
 

和名: 目薬木(メグスリノキ)
学名: Acer nikoense Maximowicz(日光で採取されたため)
別名: 「千里眼の木」、「ミツバハナ」、「長者の木」などと呼ばれています。
名前の由来 
 

「メグスリノキ(目薬の木)」という名前は、樹皮や葉の煎じ汁で目を洗うと眼病に効くことからつけられました。別名「千里眼の木」、「ミツバハナ」、「長者の木」などと呼ばれています。

メグスリノキは戦国時代から使われていた
 

メグスリノキの歴史は以外に古く、江戸時代以前から江戸時代初期には、京都や播磨(現在の兵庫県)で眼病の特効薬として評判になっていたそうです。
 

司馬遼太郎の「播磨灘(はりまなだ)物語)」には、戦国時代の名将、黒田如水(官兵衛)の祖父である重隆が室町末期に「目薬の木」で目薬を作り、黒田家の礎を築くほどの財をなしたと記されています。
 

福島県の相馬地方では、江戸時代から目薬として使われており、樹皮を煎じて服用すると、目のかすみが解消され千里の先までよく見えるということから「千里眼の木」とも呼ばれています。
 

江戸時代までもてはやされたメグスリノキも、明治時代以降は一般には忘れられた存在でしたが、山間の地域では、「かすみ目、疲れ目、二日酔いによい」ということで目や肝臓に効く「薬木」として珍重されてきました。眼病平癒で有名なお寺ではメグスリノキがふるまわれたり、販売されたりしていました。 
目の病気だけでなく肝臓にもうれしい!
 
古くから、メグスリノキに含まれる成分は、目と肝臓の調子を整えることが知られています。
 

漢方では、「肝気は目に通ず、肝和すれば目よく五色を弁ず」(肝臓は目と密接な関係があり、肝臓の働きがよくなると目もよくなる)という考え方にもとづき、眼病に対して肝を強化する処方を用いることがよくあるのです。
 

星薬科大名誉教授 伊澤一男先生によると、メグスリノキには次のような効果が期待できるとのことです。 
目の病気の改善

タンニンの抗菌作用(細菌の増殖を抑制する働き)、収斂作用(傷などを回復させる働き)による。

ただれ目、はやり目(流行性角結膜炎)、ものもらい(麦粒腫)、アレルギー性結膜炎(スギ花粉などにより、結膜やまぶたがかゆくなったり赤くなったりして、痛みが出る症状)などによく効く。

ほかに目ヤニ、目のかすみが解消し、白内障の進行をが止まることも報告されている。 

肝障害の改善

葉や樹皮に含まれるロドデンドロールの働きで肝機能が高まり、解毒作用が活発になるため。

血清肝炎(B型肝炎)に特に効き、黄疸症状(皮膚や粘膜などが黄色くなる症状)も取れて、肝機能が回復する。 

腎臓機能の改善

有機物質のトリテルペンやフラボノイドの利尿効果(尿の出を良くする働き)が効を奏しているのではないか。 

動脈硬化の予防

メグスリノキの葉に含まれるトリペノイドのベータ・アミリン、フラボノールのクエルセチン、その配糖体のクエルチトリンが血管壁が硬くなるのを防ぐ働きをし、成人病の引き金となる動脈硬化を予防する。 

メグスリノキはガンを防ぐビタミンCの働きを高める
 
昭和大学客員教授 安西 定先生の研究による

ビタミンCは、ストレスを受けると多量に消耗され、補給が必要になったり、骨や皮膚、血管壁などの材料であるコラーゲンの合成に欠かせないビタミンです。また、体内の活性酸素(攻撃性の強い酸素)は動脈硬化や白内障、老化などの原因となりますが、ビタミンCはこれを除去する働き(抗酸化作用)も備えています。こうしたビタミンCの働きで、最近注目されているのがガン予防効果です。
 

安西 定先生らは、抗酸化作用を示す植物として、メグスリノキに着目しました。メグスリノキは肝障害を抑制し、利尿作用、目の病気を改善する作用などを持つことがこれまでに確認されています。そこで、ビタミンCとメグスリノキ(樹皮の抽出液)を合わせて使うと、ガン細胞にどんな効果があるのか実験したのです。
 

培養したガン細胞を、 
@対照群(何もしないもの) 
AビタミンCを単独投与 
Bメグスリノキを単独投与 
CビタミンCとメグスリノキの両方を投与
の4つに分け、1時間後のガン細胞の数を数えました。
 

その結果、@対照群(何もしないもの)のガン細胞の数を100とすると、
次のようになりました。

投与内容 ガン細胞の数
【1】対照群(何もしないもの) 100
【2】ビタミンCを単独投与 45
【3】メグスリノキを単独投与 98
【4】ビタミンCとメグスリノキの両方を投与 3 
 

ビタミンC単独でもガン抑制効果は小さくありませんが、メグスリノキの併用でその威力は驚異的に高まることを初めて明らかにしました。また、その作用は正常なリンパ球や白血球には及ばず、つまり副作用は心配ないことも判明しました。
 

この結果から、ビタミンCとメグスリノキを同時にとると、ガン予防にはきわめて有効だと思われます。実際にどんなとり方がいいか、実用化のための研究も進めています。
参考文献
           
「薬草茶、健康茶カラー百科」 監修者:伊澤一男 マキノ出版ムック
「薬木<メグスリノキ>目がよくなる!肝臓病が治る!」  著者:伊澤一男 マキノ出版 
「わかさ」 1997年9月号 
「播磨灘物語」 著者:司馬遼太郎 講談社文庫
メグスリノキについてさらに詳しく知りたい方
 

メグスリノキについてさらに詳しく知りたい方は、メグスリノキ ニッコーの製造元(株)日光本舗へ 
http://www1.ocn.ne.jp/~mitsuba/ 

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